「VATA(ヴェイタ)」とは?
どうもみなさん笑顔がいいね!Thumbs Up Smlieの塚田圭裕です!
本日2023年7月30日、オンラインサロン・コミュニティのVATA(ヴェイタ)を開設することができました!
VATAの名称はVolleyball, Analysts, Tactical, Academyの頭文字から取っていて、日本語ではバレーボールアナリスト戦術アカデミーとなります。バレーボール(Volleyball)と我々アナリストが中心に扱うデータ(Data)を組み合わせた造語にもなっています。
VATAの目的は、①次世代のアナリストの育成、②トップアナリストを中心としたアナリストによるアウトプットの場を作る、③多種多様なバレーボール人が集まるコミュニティを通して、バレーボール界に新たな価値を生み出す、すなわちバレーボール界に革命を起こすことです。
VATA: VOLLEYBALL ANALYSTS TACTICAL ACADEMY紹介ページ
FANTSとの連携について
VATAを開設するにあたってはオンラインサロンプラットフォームとして「FANTS(ファンツ)」を選びました。2020年にリリースされたコミュニティプラットフォームFANTSは、エンゲージメント(深いつながり・強い関係性)の高いコミュニティづくりを掲げており、「熱量高く、双方向性のあるもの」をコミュニティ作るという理念に惹かれました。VATAにおいても私や特定の情報発信者が一方的に何かを伝えるのではなく、会員様同士の情報交換や意見交換がしやすい空気感を作っていきたいと考えています。
VATAの理想像は「嚶鳴館」
嚶鳴館(おうめいかん)とは、江戸時代の儒学者であった細井平洲が創設した私塾であり、鳥が囀り合うさまからその名がつけられたそうです。細井平洲は、鳥が囀り合っているといっても、その様子はただ鳴いているのではなく、実は積極的に鳥同士が議論を交わし合っているのであると考えており、私塾といっても自分がただ一方的に話すのではなく、皆で話し合っていろいろなことについて考えることを大事にしていました。
細井平洲の為政者としての心構えを説いた『嚶鳴館遺草』では、全編にわたり「国を治める者は、民の父母であれ」と唱えています。その教えは、江戸中期の米沢藩中興の祖として知られる上杉鷹山に授けられ、廃藩の憂き目にあってもおかしくないほど行き詰った当時の米沢藩を立て直しました。また上杉鷹山は、天明の飢饉において一人の餓死者も出さず、徳川幕府第8代将軍吉宗の孫にして天保の改革の実施者である老中・松平定信から改革者のお手本であると絶賛され、第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディが尊敬する日本人を聞かれたときに答えた人物でもあります。
細井平洲の教えは、明治維新の頃になって、松下村塾創設者である吉田松陰や維新の三傑として有名な西郷隆盛にも影響を与えたと言われています。
バレーボールを愛する人を愛するための新しい価値づくり
上杉鷹山は米沢「藩」ではなく、米沢の「人」を大事にし、守り抜きました。名門上杉家の家督を17歳という若さで、しかも養子として継いでいながら、上杉家(米沢藩)は「こうあるべきだ」という名門ゆえの伝統的な価値観を排し、それどころか「武士は食わねど高楊枝」というそれまでの武士としての価値観、あるいは士農工商の身分制度さえも壊してしまいました。それらは全て民・百姓のためでした。年貢(税)を治めている米沢の民・百姓のために自分たち侍は存在しているのだと言い切った上杉鷹山から学び、バレーボールを愛する人をこそ愛する。そのためのコミュニティづくりをしていきたいと思います。
私は組織の都合ではなく、大会運営者の都合ではなく、チームの都合ではなく、選手の都合でもない、バレーボールを愛する人をもっとも大事にする、もっとバレーボールファンに寄り添ったコンテンツを発信していきたいと考えています。
VATAの会員区分
VATAには先に挙げた目的に即して以下の3つの会員区分を設けています。
①VATAスクール会員:次世代のアナリスト育成を目的としたコースです。通常1年から2年の期間で初心者からトップチームで活躍するレベルのアナリストスキルを身につけられるようサポートさせていただきます。またVATAスクール会員の中にも「初級」、「中級」、「上級」の所属級を設定しており、ご自身の段階に応じたカリキュラムを受けられるようになっています。
②VATAプロフェッショナル会員:すでに国内外のトップチームなどでご活躍されているアナリストの方を対象としたコースです。運営側からのサポートすなわちインプットよりも、ご自身の培ってきた知識や情報を他者にアウトプットしたり、情報を交換することで新たな発見をしていただこうと考えております。将来的にはアナリストに限らず、バレーボールやその他のスポーツの第一線で活躍されている「専門職」の方に集まっていただけるように進めていきます。
③VATAコミュニティ会員:もっとも間口の広い全てのバレーボール愛好家の方々のためのコースです。バレーボールを「する人」つまり選手であれば、アナリストによるデータの見方の解説やご自身の試合の映像などを、分析依頼としてVATA所属アナリストにしてもらうことで、スカウティングレポートやハイライト映像などを作成したものを製品として受け取ることができます。これは「支える人」すなわち監督やコーチ、トレーナー、通訳、マネージャーといった指導者の方なども同様です。小中高などアナリストが常駐することがまだ一般的でないカテゴリーにおいても、大会ごとなどご自身のチームの状況に合わせていくつかの試合のデータ・映像分析依頼をお受けさせていただけます。オンラインサロンのメリットの一つによく挙げられる「アンチがわきずらい」という点も大いに利用していただいて、バレーボールが好きな人が好きなだけバレーボール愛を語る場としてもご活用ください。
VATA: VOLLEYBALL ANALYSTS TACTICAL ACADEMY紹介ページ
VolleyStationとの連携について
VATAでは、バレーボールのデータ分析ソフトの「VolleyStation」と積極的に協力することでサポート体制を整えています。アナリストのデータ分析はもちろん、国際大会においても標準化されている「VolleyStation Referee」についてもサポートできる体制を調整しています。システムは「使う側」よりも「作る側」の方が優位であるといわれますが、VolleyStationの製作元であるポーランドのバレーボール男女代表チームの近年の活躍ぶりからもその一端を見ることができるといえるかもしれません。VATAでも新たな分析ソフトを開発します、と言えればいいですが、今のところはそのような予定はありません。その代わりにVolleyStationの製作元であるポーランドからの情報をできるだけ早く得られるように努めてまいります。
最新の情報を、しかも生きた情報を得るためにはどうすべきか?それは「先頭を走る者に聞く」ことです。マラソン競技などに例えてよく言われることですが、それぞれの競技や仕事のトレンドを知ろうと思ったら一番先頭を走っている人に聞く、一番先頭を走っている人のことを知ることが何よりの近道です。そういった意味ではVolleyStationと積極的に連携を図るVATAはデータ分析の一番先頭を知ろうとしているといえるでしょう。
7月30日という日について
開設日となりました本日7月30日というのは私の実家がある沖縄では特別な意味を持っています。今から45年前の今日、1972年に沖縄が本土復帰して6年、沖縄返還といってもアメリカ軍統治下のルールがまだ多く残っていた沖縄で、交通ルールがアメリカ式から日本式に一斉に変更された日です。「ナナサンマル」の愛称で呼ばれるこの日は、きっと多くの人が変化を実感した日であったことでしょう。私は先の戦争も、戦後と呼ばれる日々のことも直接は知らない世代の人間ですが、同じ日本という国で多くの痛みを押し付けられた沖縄という場所で、確かな一歩が踏み出されたこの日は、歴史を学んだだけの私にとっても非常に印象的な日です。このように変革を実感する日をVATA開設日として、歩んでいきたいと思います。
今日という日に祈りを込めて
今日という日に祈りを込めて、日本男子チームの快挙(バレーボールネーションズリーグ初の3位)に勢いをもらって、そうしたことを一時的なものにせず、バレーボール界に変革をもたらさんと決意を新たなに志を同じくする仲間をこのVATAを通じて募らせていただければと思います。
皆様とたくさんの熱い議論を交わすことができることを願っています。
Volley-volution with you! バレーボールに革命を、バレーボールで革命を、あなたとともに!Thumbs Up Smlie代表、VATA学長・塚田圭裕。