#003 日本バレーボール界における「天下三分の計」②

連続投稿3日目にしてブログの力を実感しました

 どうもみなさん、笑顔がいいね!Thumbs Up Smlie代表の塚田圭裕です。スタートし始めたら意地でも毎日投稿を今年の目標に掲げてブログ投稿を始めて三日目、前日の投稿では早くも様々な反応をいただきました。

 1つはバレーボールやVリーグの歴史認識についてです。#002で述べたVリーグの始まりについては、Vリーグ公式サイト内の「ヒストリー」からかいつまんでお話しさせていただいたつもりでしたが、その当時を知る方からは私の書いた内容は必ずしも正確な情報ではないとのご指摘をいただきました。私としては動かなければ、声を上げなければ変革をもたらすことはできないのではないかという問題提起をしたいという趣旨が一番であり、その当時日本リーグやVリーグへの移行に際して様々な方のご尽力や困難があったであろうことは想像できます。いつか本ブログにおいてもそうした歴史の詳細についてもお伝えできればと思います。

 2つ目はアナリストの業務やデータの内容などについての質問でした。アナリストやデータのことを質問したいけど身近に聞ける人がいない、教えてくれる人がいないという悩みは自分が学生時代のときも同じでした。アナリストを導入したいけど指導できる人間がいないから断念するというのは本当に残念なことです。そこに導入しようというチームがあって、やってみようという人がいるのにできない。これを解消するためにオンラインサロン「バレーボール大学(仮)」を開設予定です。一番の目的は「アナリストの育成」ですが、バレーボールのことを議論したい、同じようにバレーボールが好きなメンバーで集まって何かしたいという方が集まれる場を作りたいとは前々から思っていました。いかんせん現在私は一般の仕事をしながらバレーボール活動をしているため、そこまで行動ができていませんでしたが、今日まさにアナリストを導入せんとするチームからメッセージがあり、オンラインサロンの話をしたらぜひ入会したいとのことでしたので、これはいよいよと本格的に開設準備に入りたいと思います。「Thumbs Up Smileのバレーボール大学(仮)」では私の培ったコーチング、アナライジング(スカウティング、プレゼンテーション)、トレーニング(現在NSCA-CPT資格申請中)の3本柱を軸に、生きた知識や技術をお伝えできればと考えておりますので、実現の際はぜひご一考くださいませ!

 3つ目はVリーグのプロ化の是非についてです。勝手ながら要約させていただくと選手目線に立った時にプロ化の恩恵を受けられる選手というのは日本代表クラスの限られた選手になるのではないかということになるかと思います。現在の実質実業団の形態の方が引退後やケガによるリスクから守られているのではないかと考えられます。民営化をして、個々の企業の競争を促した政治の話のようですが、プロ化と保護下のメリット・デメリットは必ずどちらもあります。日本に来た外国人選手の中には日本のように選手を引退した後にそれぞれの企業に残れるというのは大きなメリットだと話す選手もいたことを覚えています。どちらの道を進むとしても、私はまず選手の声を聞きたいですね。Jリーグ誕生秘話はテレビやYouTubeでたびたび見ていてそこにはサッカー界の内外から熱い思いを持った方々のストーリーがありました。現在のプロ野球も縮小が検討された2004年頃、当時小学生だった私にも古田敦也氏が涙ながらにプロチームが減るというのは、将来のプロ野球選手が減るということだから絶対になくしちゃいけないと語っていたのは忘れられません(だから私はV1のチームにいることではなく、クラブチームをVリーグに参入させることに価値を重くおいています)。今の選手たちがどうなりたいのか、次の世代にどうしてあげたいのか、当事者たちの声を聞かずに推し進める改革は、かっこよくはないのかなーなどと思ったりもします。

日本バレーボール界における「天下三分の計」とは

 私は中国の三国志における蜀の軍師・諸葛孔明による戦略「天下三分の計」をなぞらえて、日本バレーボール界における天下三分の計を構想しています。春高を代表に小中高大社会人といったアマチュアというカテゴリーがあります。アマチュアスポーツの最大の価値は感動です。特に学生スポーツにおいては全身全霊、一球入魂、負けたら最後、卒業や引退といったドラマ性を内包しているのがアマチュアスポーツの強みであり、最大の魅力でもあると思います。またバレーボールでいうVリーグや日本代表のようなトップというカテゴリーがあります。これはスポーツによってはプロスポーツであり、バレーボールのようにアマチュアとプロの性質の両方を持っている場合もあります。トップカテゴリーの最大の魅力はハイレベルであることです。選手個々の技術レベルやチームの戦術レベルが国内最高峰のカテゴリーがこれです。ほとんどのスポーツがこの2つのカテゴリーに大別されており、そのどちらも好きというファンの方もいれば高校スポーツは好きだけどプロリーグは見ないとかその逆もまた然りかもしれません。しかしながら一部のスポーツではそれとは異なる趣の第3のカテゴリーともいえるカテゴリーが存在しているように思います。それはエンターテインメントというカテゴリーです。

アマチュア、トップ(プロ)、エンターテインメントによる天下三分

 エンターテインメント(entertainment)とは娯楽、興行を意味する英単語であり、当然ながらスポーツそのものが娯楽なので、講義でいえばアマチュアもトップもエンターテインメント性を含んでいることは間違いありませんが、それに特化したカテゴリーという意味でエンターテインメント・カテゴリーというものが存在しているのではないかと思います。それは格闘技におけるレスリング(あるいは誤解を恐れずに言えば大相撲)とプロレスの存在です。プロレスはその勝敗もさることながらその過程においてはいかに自分が強く相手を圧倒できるかよりも、いかに見に来ているお客さんを楽しませるかいかにお客さんの見たいモノを見せるかという競技といえます。私は2006年のトリノオリンピック以来、フィギュアスケートが好きでよく見ているのですが、非常に面白いアスリートの形態を持ったスポーツだなと考えています。アマチュア時代において必死に技術を競い合い、オリンピックなどの大会で一番を競ったかと思うと、プロデビューしたとたんに誰かと競うのではなく自分の技術や演技をお客さんに魅せる仕事に変わります。この間も浅田真央選手のアイスショーがこちら福岡で開催されており、それはそれはものすごいお客さんで賑わっていました。競うのがアマチュアで、魅せるのがプロという点において、これをバレーボールに置き換えられるのではないでしょうか。

 バレーボールにおいてエンターテインメントに特化した試合があります。それはオールスター戦です。少し昔を遡ると東西対抗戦がそれに近い趣がありました(私が西軍男子アナリストを務めた最後の東西対抗戦はガチンコでしたが)。オールスター戦で思い出されるのは何といっても元ウルグドッグズ名古屋の高松選手元サントリーサンバーズの山本選手キスシーンでしょう。特に高松選手はたかまつりさんとも呼ばれるほどのお祭り男で、高松さんのパフォーマンスが見たいためにオールスター戦のチケット購入したというファンの方がいたほどです。私はそこに特化した興行メインのバレーボールがあってもいいのではないかと考えています。ふざけるのではなく本気で楽しませる。それがエンターテインメント・カテゴリーです。

 感動のアマチュア・カテゴリー、ハイレベルなトップ・カテゴリー、お祭りのエンターテインメント・カテゴリー。これが私の描く日本バレーボール界における天下三分の計の大枠です。

 2028年までにこれの原型にあたるモノが何かできないかと模索中です。なぜ2028年なのかはまた次回とさせてください。

 本日もお付き合いいただきありがとうございました!

 ブログを通じていろいろな方の反応をもらえるのが楽しいです。

 好評でも批評でも酷評でも、反応をいただけるというのが嬉しいです。

 それではまた次回も笑顔がいいね!

 塚田圭裕

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